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Summer Santa Claus
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  2001年 6月のゆんちゃんみなちゃん
ゆんちゃん13才 みなちゃん10才
 
  お気にいり
   

 みなちゃんの中で、いま大ブームとなっているのが『ハイビスカス柄』です。
いつかはさぁ、・・・
♪ハイビ柄のTシャツを着て、ハイビのロゴの入ったジーンズはいて、ハイビ柄の生地を買えるだけ買って、クッションと、上履き袋と、抱き枕を作るんだぁ・・・ルンルン。壁にもさぁ、カーテンの替わりに、ハイビ柄の生地をかけて、ハイビのお部屋を作るんだぁ・・・ルンルン♪
という壮大な構想を練っているみなちゃんです。百円ショップを巡り、フリーマーケットをあさりハイビ物を集めています。
資金集めのためオーブントースターのおそうじ100円、肩たたきは50円、・・・毎日お手伝いにも奔走中。
  さてその日、みなちゃんはとても穏やかに愛らしい一日を過ごしました。とりたてて事件も起きず、おフトンに入ろうとしていました。そんな日は、わが家ではとても稀なことなのです。
わたしもとても穏やかな気分になって、みなちゃんに、いつかあげようと隠し持っていた、二メートルほどのハイビ柄の生地を、プレゼントしました。
「ママ、大好き!」
みなちゃんは叫びました。
「ちょっとデーハー(派手のことだそうです)!でも、すっごくいい!」
「ああ、ここをクッションにして、ここを抱き枕に。・・・うーん、なになに、この気持ち!」
わたしは完全に、みなちゃんの中の、何かをたたき起こしてしまったみたいです。
「みなちゃん、どうしたの?大丈夫?」
「なんか、こうワクワクと、やる気がムクムクと…うーん、今、ゾワゾワッと電気が走った!ああ、学校からサイボーグ(裁縫道具のことでしょう)持ってくるんだった」
みなちゃんは、完全にどっかの世界へ行ってしまいました。
  わたしは、全身にみなちゃんのキスを受けて部屋にもどり、寝る前にあんなものをあげちゃったことを後悔しました。時すでに遅し・・・。それから二日間、みなちゃんは夜中まで、ドッタンバッタン部屋の模様替えをしていました。
今日朝みなちゃんの部屋の前を通ると、ドアに可愛いハイビのレイが、掛かっています。昨年引っ越して以来、主人もまだ一本の釘も打ったことのない木製ドアに、初めて釘を打ったのはみなちゃんでした。
うーむ、予想通り!