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Summer Santa Claus
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  2002年 5月のゆんちゃんみなちゃん
ゆんちゃん14才 みなちゃん11才
 
  春休みにはドリル!
   

 新学期から、ゆんちゃんは中学三年生、みなちゃんは六年生になります。いつの間に、こんなに大きくなっちゃったのかしら?
春休み明けたら、みなちゃんも最高学年、気を引き締めて勉学にも励みましょうと、春休みに入った日にドリルを買ってあげました。ハハハ、わたしもほんとにドリルが好きだなあ。でも、単純計算で一日2ページこなせば、春休み中に五年生の復習がザッとできる、という程度のものでした。
  さて、一応自主性を大切に。
春休み中にこのドリルが終わるように計画してごらん、と、みなちゃんには手渡しました。みなちゃんは、パラパラとページをめくり、
「わかった。これならできそう」
自信アリゲなお返事です。
で、みなちゃんの立てた計画はこうです。
『一日1ページ、またはお休み日、そして最後の日は14日分(つまり14ページ!)     
ほーぉ、そうきたかい。でも、ここは言いたいことばを、ぐっと飲みこみ、
「みなちゃんの立てた計画でいいから、春休み中にちゃんと終わらせてね」
わたしは、ニッコリ微笑みました。
  さて、春休み最終日、きたきた、みなちゃんがやってきましたよ。
「ママ、できない」
わたしはちょうど髪の毛をとかしていたところだったので、握っていたブラシの柄を、マイク代わりに、以下みなちゃんへのインタビュー。
「敗因はなんだったと思いますか?」(わたし真面目に)
「やはり計画の立て方が無謀だったんだと思います」
(みなちゃん、ちょっとはにかんで)
「今後の抱負をお聞かせください」(わたし、みなちゃんの目を見て)
「今後は、これをよき教訓に平均的な勉強方法をとります」
(みなちゃん姿勢を正して)
「はい、じゃあ、そのように今すぐ、やってきてください。これでインタビューを終わります」
「えー!今度からじゃないの?」(のけぞるみなちゃん)
あったりまえだい!
「一度決めたことは最後までやる。今回、そのようにやって、次回からの教訓にしてください」
  その夜遅くまで、みなちゃんは計画に基づいて、ドリルと格闘していました。
今回のことは、ちゃんと教訓になったのかなあ。・・・なったとしたら、ドリル、っていうのは、勉強以外のことも学べるステキなテキストってことになりますね。ますます、ドリルが好きになりそな、今日この頃のわたくしです。