◆自伝的絵本
銅版画家山本容子さんが、1996年に出された自伝的絵本です。
…というと、硬い、あるいはノスタルジックな作品を想像されるかもしれませんが、イヤイヤとんでもない。
◆エネルギーのかたまり
『おこちゃん』というひとりの女の子の、力溢れる物語です。
山本容子さんという女性の持つパワーなのか?
子ども『おこちゃん』のパワーなのか?
あるいは、お子ちゃん時代に駆け戻る、作家のパワーなのか!?
エピソードも底抜けにぶっ飛びだけれど、やはり、活き活きと絵本から飛び出しそうな描写力が素晴らしい。
絵から、色から、力をもらってくださいね。
(2008年3月掲載)