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Summer Santa Claus
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おやすみ、ぼく
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アンドリュー・ダッド 文
エマ・クエイ 絵
落合惠子 訳
 

◆おやすみまえの静かなひととき
小さなオランウータンの子どもがね、自分のカラダに話しかけながらそっとそっと眠りについていく・・・そんな絵本です。

◆小さな子どもを見守って
幼い子どもを見守っていると、自分の小さな手や足の指を触ったり眺めたりしながら、気がついたら眠っちゃっているってことがあるでしょう?
「おやおや、自分でねちゃったよ」・・・みたいなね。
それはなんだか、子ども自身が「眠り」という静かな世界と対話して、その空気を楽しんで、眠りの世界に出かけていくような感じです。
・・・この絵本はそんな時間を描いた絵本。
きっときっと、夜眠る前の最後の一冊として読んでもらったらうれしいだろうな。健やかな眠りに入れそう。子どもたちも添い寝しているおかあさんも。

◆お話会で読んでみる
さて、うちにはもう小さな子どもがいないのでね、お話会で読みますよ。おかあさんたちは、すぐにこの絵本に魅了されます。幸せなひとときを思い描いていらっしゃるようなそんな表情。
もしかしたら、眠る前のおかあさんたちにこそ、読んでさしあげたい絵本なのかもしれません。
子どもたちの反応は、・・・楽しいのよ。子どもはみーんな眠るのは大っ嫌い。できれば、寝たくなんかないのです。
だからね、なんだか眠りの世界に連れ込まれちゃかなわない、って神妙な面持ちでこの絵本を見てますね。
そして、ことばを確かめるように繰り返す。
「ひざさん」「おなかさん」「おしりさん」フフ・・・って、うれしそう。
お話会では、できるだけサバサバと、あっけらかん!と読ませていただくようにしています。
それでも、充分に暖かさが伝わりますからね。

◆落合恵子さんにお会いして
表参道のクレヨンハウス(絵本専門店)で、偶然この絵本に出会って、偶然に訳者であり、クレヨンハウスのオーナーでもある落合惠子さんにお目にかかり、サインまでいただきました。・・・初夏を思わせる春の日のこと。
飛行機でも荷物として預けずに、抱きしめるようにして持ち帰られた・・・というこの絵本。わが子を思うおかあさんの気持ちとおんなじだな、とお話を伺ってうれしくなりました。
絵本に詰まっているものは、絵やことばだけではないのですね。たくさんの方の想いがのっかって一冊が生まれる。・・・そうね、生まれてくるものなのですね。    

(2009年5月掲載)

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