◆本気で遊ぶ
この浪曲絵本を飯野和好さんは本気で描いてます。
って、もちろん作家なんだから本気は当たり前ですが、絵本の中で本気で遊んでいる「気合い」のようなものが伝わってくる。
1ページ目であさたろうが「あっ」と、感嘆ともため息ともつかない声を上げて目覚める絵を見たときに、そう直感しちゃったんですね。
◆勢いのある絵本
こういう勢いのある絵本は、もうどんなに遊んで読んでも、絵本が負けちゃうことはありません。
浪曲はわからなくても節つけておもいっきり唸っちゃっていいんじゃないだろうか、と勝手に思って勝手に楽しんでます。
本気でね。
(2002年5月掲載)