◆ほんっとに不思議な絵本です
世界的な画家、元永定正さんのどこかおかしな抽象画と、ことばの天才谷川俊太郎さんの擬音だけからなる絵本です。
◆1才児と読み耽る!
この絵本を、まだ足取りもおぼつかない1才の子どもたちが読んで読んで、と運んでくる。
わたしの顔見りゃ読んで読んでと持ってくる。
絵本を読んでもらうことによる関わりを求めているわけではなく、あきらかにこの絵本にストーリーを感じて、子どもが群がってくるのです。
こっそり、ひとりの子に読んでいても、音を聞きつけてか、気がつくと子どもが群がっている。
「おしまい」と本を閉じると、セットのように毎度「もっかい」と人差し指をたてる。
一日に何度読んだことでしょう。
◆12回の「もっかい」
あるとき、よし、飽きるまでやってやろうと、読んでみたら12回続けて人差し指を立てました。
すごいでしょ。子どもってなに!?
でもね、面白い絵本っていうのは、こちらも12回読めるのですね。
最後まで、わたしも飽きませんでした。
子どもたちは絵を感じているのかなぁ。物語を感じているのかなぁ。声を感じているのかなぁ。
ほんっとに不思議な絵本です。
(2007年1月掲載)
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