◆三つのクリスマス
『ふたつのいちご』
『ズボンのクリスマス』
『サンタクロースとれいちゃん』
かすみちゃん、もっくん、れいちゃん、三人兄妹のそれぞれのクリスマスのお話。
三冊の絵本となって小箱に入っています。
小さな子どもたちがいつも持って歩けるような、かわいいサイズの絵本です。
もちろん、一冊ずつでも購入できます。
◆一番小さなれいちゃんのお話
サンタさんを待ちきれなくなったれいちゃんは、森でサンタさんに会います。
でも、サンタさんはれいちゃんに気がつきません。
おまけに袋が破けていて、おもちゃをどんどん落として行きます。
れいちゃんはおもちゃを拾ってついていき…、とうとう持ちきれなくなって...。
不思議なお話ですが、林明子さんの描写が素晴らしく、どこにも違和感も甘さも感じません。
大人もすんなりとお話に入れます。
◆子どもの姿に重なって
やっとこドアノブに手の届くれいちゃんの立ち姿、
ポンポを冷やさないボタンつきのパジャマ、
まっすぐに前をみつめるれいちゃんの瞳、
意思のある口元…、そのどれもが、その年頃の子どもの姿に重なります。
娘を持つおかあさんなら微笑まずにはいられません。
この絵本に一番心惹かれるのは、おかあさんたちかもしれません。
◆◆おでかけ絵本◆◆
娘たちが小さかったときに買ってあげた絵本です。
二人の娘それぞれが一冊ずつ自分のものとして持ち歩き、「ママはもっくんね」とわたしには『ズボンのクリスマス』をくれました。
いつもバックに忍ばせていて、病院の待合室などで読んだ記憶があります。
わが家にある絵本は、あまり傷んでいるものはないのですが、この絵本だけは端っこが擦り切れて、(たぶん食べちゃったんだろうと思います)絵本のまわりにはグルリ歯型がついています!
おでかけが多かった絵本なのですね。
(2006年12月掲載)
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