◆―身ごもった栗の木―『みごも栗』
台風で折れた栗の木、栗の木の頭がウロとなり、小鳥が運んだ桜の種が芽を出した。
栗の木の先に、立派な桜の木がなり、花が咲く。
◆さくら子の誕生
『みごも栗』を通して、小学校6年生になったさくら子は、自分がどんな境遇で生まれたのかを知る。それは単に、さくら子の出生を朗かにしただけではない。
それは、どれだけの人が自分を愛してきてくれたのか、
その想いを知ることでもあった。
◆高学年には
高学年には、ときにはしっかりとしたお話を読んであげたいものですね。
それを理解できるのが高学年です。
このお話は『びわの実ノート15』に加筆、絵本化されたお話です。
男子には少し手に取りにくい絵かもしれませんが、こみねゆらさんの絵は日本画のように優しく穏やかな印象をお話に添えてくれています。
自分たちがどれだけの人の関わりのもと大きくなったのか、感じてくれると思います。
(2007年4月掲載)
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