◆「絵本」って聞いてどんなものを思い浮かべる?
「絵本」ってことばで、どういうものをイメージしますか?
絵も色も鮮やかで美しい。お話が楽しくって、見ているだけで、安心の中に包まれて、満ち足りた気分になる・・・こういう絵本を想像される方も多いのではないでしょうか?
これ、大事な要素のひとつですね。
で、この絵本はその観点からいって、直球ど真ん中勝負!みたいなそんな絵本です。
でも、実際にはこういう絵本、なかなかないから不思議です。こんなふうにスマートにうまくまとまらないんだな。きっと。(スイマセン。今のは聞き逃して)
◆ちょうになりたいかわいいぞう
ちょうになりたいぞうは、ちょうになる方法を教えてもらいます。
その唱え言葉もかわいいし、ページを繰る度、ぞうが変化していく様はなんともほほえましい。
事件が起こって・・・、でもぞうは本来の帰るべきところにちゃんと帰ってきますよ。
なんだかなあ。このしあわせ感。単純そうに見えていて、完成度がとても高い絵本なのです。佐々木マキさんの絵(イラスト)は本当にお見事。
◆どのページを飾りたい?
ああ、この絵をおうちの壁に飾ったら、毎日しあわせに過ごせそうな気がする。
どの絵がいいかな、って真剣に考えてみましたが、やはり、ページの繰り、が必要なんです。
ページを繰ることで、レイアウトも含め、絵から感じるしあわせ感が深まるのです。・・・「絵本」なんです。
(2009年8月掲載)
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