◆呼び名あてゲーム
子どもたちとこの絵本を読むと、呼び名当てゲームのようで盛り上がります。
おとこのこから みると?…「おんなのこ!」
あかちゃんから みると?…「おねえちゃん!」
なーんてね。
要求したわけでもないのに、子どもたちは自然と声をあげてくれる。
けれど、読み進めていくうちに、あら?『わたし』って不思議!と感じさせてくれるのです。
◆『自分』というもの
人はある時、ちっぽけな「自分」という存在に気付きます。
誰にも代わってもらえない「自分」とは、何と孤独な生き物なのでしょう。
けれど、人は、その孤独をうんとこせと背負い、他人と関わっていくのです。
『まごの みちこ』になったり、『めいの みっちゃん』になったり、『やまぐちさんの したの おこさん』になったりしてね。
誰にも代わってもらえない自分っていうのは、かけがえのない『自分』でもあるのですから。
(2003年1月掲載)
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