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わたしのねこちゃん

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かんなりまさこ 文 
荒井良二 絵
福音館こどものとも年少版2003年1月号
 

 

◆絵と文がひとつになって
『わたしのねこちゃん』は絵と文がみごとにひとつになった絵本です。

これぞ絵本!絵の上に文が乗っかっているんでも、文の上に絵が乗っかっているんでもない。

お互いが気持ちよく、ちゃんと主張し合ってる、そんな絵本です。

◆わたし派?ひげねこちゃん派?
この絵本、「ひげねこちゃん」の角度で進行し、同時に「わたし」の角度で進行し…、だけど、最後には「ひげねこちゃん」と「わたし」は、ひとつになって、いっしょくたになって、そりゃもうワクワクドキドキと…、心まで温かくなってしまう絵本です。

◆◆わが子を思い浮べてしまいます◆◆
どうしてかなあ?この絵本を見ていると、わが子思い浮かべてしまいます。

犬の性質ならちょこっとくらいはわかるのです。家にもいるし、子どものころにも飼っていたから。

ちぎれんばかりに尾っぽ振る、どこまでも健気で忠実な生き物よ!

ところが、猫となるとテンで想像がつきません。おいでおいでと声をかけても、ツンと澄ましてシランプリ。こちらから近寄ろうものなら逃げ出して、そのくせ眠ったフリして片目開け人間様の動きをしっかりチャッカリ伺っている、ってなところでしょうか?

だとすると…、そんな生き物、家にもいます! ハイハイ。

「子ども」っていうのは、なんだかそんな生き物のような気がします。わたしのやることなすこと、ちゃんと見ていて、こちらが猫なで声出しているうちは、寄りつきゃしない。ソロリソロリ近づくと、うるさいとばかりにソッポ向く。

それでわたしがあきらめて、子どもなんてどうせ離れていくんだモン、と自分のことに一生懸命になり始めたその途端…、ストンと膝の上に乗っかって、あるいは肩の上まで乗っかって、こっち向けと言わんばかりに大騒ぎを始めるわけです。

どうです?だいたいのところ当たっているんじゃないでしょうか。

そこで、わたしは自分のことはまた机の上に放っぽり投げて、子どもの頭なんかクシャクシャにしてやって、頬っぺたなんてキュウッと引っぱってやって、毛糸玉のようにもつれ合い、娘と一緒にゴロゴロとのど鳴らし、おもいっきりじゃれ合うことになるわけです。

我が家の子猫(いや、子ども)たちの場合は、それですっかり満ち足りると、また、「だーれもあたしに構わないでよ」とばかりに、お気に入りの陽だまりで好きなこと始めるわけですが…。

一般的な猫っていう生き物もやっぱり、そんな感じなんでしょうか?
(2004年1月掲載)


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