◆なんなのよ!
2冊の絵本をご紹介します。
パラパラとめくってください。・・・なんなのよ!と思います。
わんわん にゃーにゃー、と 犬とネコが出合って、わんわんの口ン中から鼻ン中に、にゃーにゃーがとおりぬけて、わんわんにゃーにゃーさようなら、と両者なにごともなかったかのように、別れていく絵本です。
かたや、『プアー』もしかり。
プアープアーとわんわんが大きくなって、元に戻ってハイ!おしまい。
・・・なんなのよ!!
◆読んでみて!
でもね、読み聞かせをしてみるとね、小さな小さな子どももね、大きな大きな大人もね、笑うんです声出して。
みんなの口から声がどんどん出てくるんです。
楽しくっておかしいのです。
◆最大級のコラボレーション!
この絵本は長新太さんの最期のお仕事といってよい絵本なのです。
ラフスケッチが残っていたものに、きっと、長新太さんだったらこんな絵本・・・と、和田誠さんが「しあげ」をされた見事なコラボレーションによる作品なのです。
すごいなあ、と思います。
なんてステキなお仕事なのでしょう。
たいへんオモミのある絵本なのですが、そのエネルギーは凝縮されて、
きっと100年たってもヘンテコ!!と笑い飛ばされる力となってすまして絵本に入り込んでいます。
◆お話会では・・・。
お話会では、「どお?こーんなヘンテコな絵本があるんだけど・・・、」と、
1冊読んで、「じゃあさ、こっちはどお?・・・心からヘンテコでしょ!」と、2冊続けて読んじゃったりもしています。
(2009年11月掲載)
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